気づいたら自分自身が相当に太くなってしまい、当分このままの姿で年老いてゆくのだと諦めかけた頃。ある日、目覚めたら急に腹が立たってきた。運動しよう。それには・・・・。
というわけで自転車通勤を始めたのは2009年の8月だった。なんだ、まだ2年ちょっとしかたってないのか。
細君と町田まででかけて、よく通りかかっていた自転車屋に入った。いきつけの居酒屋のカウンター越し、Mさんが教えてくれた通りに、「クロスバイクってい
うのが欲しいんですが」と店員に言ったら、やけにあっさりと、「あ、これがちょうどいいですね~。サイズも合いそうですし。」とすすめられた緑色のを買っ
た。この間、およそ1分くらい。いや、本当は跨ってみたりして、サイズは慎重に決めなくちゃいけないんですけど。1時間ほどぶらぶらして、組みあがりを待
ち(普通、店頭の状態はとりあえず組んだだけで本当は未完成状態です)、それに乗って家に帰る。途中はともかく団地の坂はきつい。フロントを一番小さくし
て、リアを一番大きくして、最後は這うような速度でのぼる。たった15キロ走っただけなのに広島に原爆が落ちた日の日差しは強く、息はあがりひどい汗をか
く。疲労困憊。う~ん、仕事場までは20キロなんだけど大丈夫だろうか・・・。
子供の頃から自転車は大好きで、大学には自転車通学していたことを、そういえば忘れていた。というか、気に入って今で言えばフラットバーロード風にして
乗っていたプジョーを盗まれてから、自転車のことはあんまり考えないようにしてきたのだ。そんなわけで、変速方法などはわかりますか、という店員に、たぶ
ん大丈夫、と応え、たいして説明も聞かずに僕の自転車生活は、およそ四半世紀ぶりに再開、というか、まあ、あらためてゼロから始まった。
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