2011-11-03

鎌倉葉山行

仕事場に出かける気になれなくて、などという理由で休んではいけないのですが・・・。

11月1日。朝方は一日休んで休息、という気分だったのが、天気もほどほどに良く、ペリアン展の完成状態も見ておきたく、というわけで十時過ぎになってか ら突如思い立って出発。いつものように東名川崎の手前で右折して青葉台方面に向かい、江田駅東で246へ。だらだらした上り下りを何回か我慢すれば大和 で、そこから道なりに進んで467に入る。467は高低差がなく、そこそこの道幅なので昼間なら自転車には好都合。どんどん進めば藤沢で、さらに行けば江 ノ島なのだけれど市街を過ぎたところで32に左折。そのまままっすぐ海岸に出れば由比ガ浜だが、八雲神社で左折してトンネルを三つ抜け鎌倉駅前に。

さして急ぎもしなかったけれど、1時だいぶ前には到着し昼飯をさがす。結局大路に出て萱木家に。適度に古い建物といい、店の感じはいいのだが、いつ行って も肝心の鰻の味が少々呆けている。というより正確には行く度にどんどんと呆けて行く。安いのは有難いので、文句は言わないことにしよう(もう云っちゃって ます)呆けている、と言えば、横の卓の中年二人、老人二人の会話が何だか変。曰く・・・。逗子のマンションで自殺したのはだれだっけ。芥川龍之介だったか しら・・・。太宰治かな。ようやく川端までは出たけれど下の名前が出ないままこの話題はうやむやに。どうみても五十過ぎの娘婿(らしい。14年だそうだか ら、遅い結婚)がお義父さん、しんちゅうっていうのは鉄の一種ですか、と尋ねると、義父なる人は、ああ、あれな・・・ありゃあ黄銅鉱っていうのから採るんだよ、そのままぢゃあ使えねえから鉄に混ぜて使う、などと答える。店内は中高年だらけで、気がつくと背中の方の卓も似たような会話が飛び交っていて落ち着 かないこと夥しい。頑張れ中高年。

そそくさと食べ終わってペリアン展に。あと一つ部屋があればいいのに少々手狭。とはいえ坂倉の建物にペリアンはやはりDNAが共通していて良いマッチン グ。座れる椅子にも一応全部座ってみたが、見かけのわりに心地が悪い。中盤から先、スペースの制約から、映画の予告編みたいな様子。面白そうでいて結局 さっぱりわからない。ま、うちでは何とかなるでしょう・・・。そのまま帰ってしまおうと外に出たところで、会議から戻ったキュレーター・Nさんに遭遇。玉堂もいいですよ~M館長もいますよ~との仰せに従い葉山に向かう。

玉堂、なかなか良い展覧会で甲斐あり。ゆっくり見てから館長室にちょっと寄る。なんであんなにイギリスっぽい感じの絵が、と問えばラスキンですから、と適 役の的確な答えに納得。玉堂っていい絵描きだけれどスケッチ・素描は割に下手ですね~(目がどうも悪かったようで、悪くはないが、実際さほどうまくな い)、それは担当者には言わないように、すごく感動してるんですから泣いちゃいます、などと言ってるうちに、11月の太陽早くも海に傾きかける頃となり、 慌てて退散。

藤沢あたりですっかり暗くなり、ゆっくりと家に戻ったら8時近くになっていた。走行120キロ弱、良い運動、おまけに良い展覧会。

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