2010-06-16

ライラック

かつて、というか我々の世代が幼かった頃まで、 多くの消え去ったオートバイメーカーがあった。

結局今の4社が生き残った訳だけれど、トーハツ・ランペットや小さいけれど高価なブリヂストンなど記憶に残っている。そんな中でもライラック(丸正自動車)は、シャフトドライブを採用した高性能車で知られ、今もファンが多いという。

最近入手した古い「モーターファン」誌には、その「白鳥の歌」ともいうべき大型車R92の記事があって、トヨタのワークスドライバーとして有名な蟹江光正氏がインプレッションを書いている。

そんなライラック車の中で、今一番知りたいのは、 「AS71」というモペットとDP90(ニューベビーライラック)の2台。
こいつらのデザインは半端じゃなく面白い。
ライラック側には林さんという優れた技術者・デザイナーがいて、さらに外部から秋岡芳夫ら「KAK」がデザインに参加していた(DP90については未確認)。

秋岡のインダストリーの仕事としては、セコニックの露出計やクライスラーのラヂオが知られていているけれど、オートバイの場合、デザインの関与は「スタイリング」だけでは済まない。
後年になると、この分野ではYAMAHAとGKの仕事が有名だが、「AS71」の場合は、どんな具合に仕事が進められたのか、非常に興味深い。
秋岡という人は、そんな技術とデザインの関係についても深く思考していた人のようだ。

というわけで、枕元のASUSのデスクトップ背景は、某所でみつけたAS71、じゃなくてその三菱版たるゲールペットの構造イラストにしてしまいました。

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