2011-12-12

玄人の道具

縁あって長い間、仕事をお願いしていたカメラマン氏が引退とのことで、スタジオに残った機材の一部がこっちの仕事場にやってきた。銀塩写真の技術、特に現像やプリントの技術なんかはこれから廃れる一方なんだろうけど、そんなことができる道具を保存するのも、言ってみればこちとらの仕事の一部。とりあえずは全て「動態保存」で、いつになるかはわからないけれど、今ひとたびの使命に備えてもらうことにしたい。

引き伸ばし機一式とか、4×5カメラとか、いろいろある中で、ともかく一番すぐに使えそうなのが、カメラスタンド、というわけで早速試用することに。カメラスタンドはマンフロットのサロン、一番背の高い280という奴で、買うと結構な値段がする。それにジッツォの大き目のと、マンフロットの405ギヤヘッド、ふたつの雲台がついている。早速、405に一眼をセットして実用を兼ねたテストショットを撮影してみる。

いや~一言で言って、こんな使いやすいのでやってたのか、ということが実感できて感動的ですらありました。

すべてにしっかりしたスタンドはとにかく使いやすいし、デジタル一眼にはオーバースペック気味。何だか貧乏で潰れそうな中、急に部分的にものすごくリッチな気分になっていい気持ちになってしまう。特に秀逸なのはギヤヘッド、そうだよな~、こうじゃなくちゃ仕事には使えないよな~と思い感動しつつ画角を調整して気持ちよくシャッターを切った。正しい道具の選択も腕のうち、さすがに違うもんである。

マンフロットの雲台は115を買ったばかりだけれど、あまりに感動したので、その日のうちにオークションで405の小型版たる中古410を買ってしまいま した。クイックプレート一枚おまけで、半額以下とお買い得。ああ、なんだか間違った方向に進んでいるような気もするけれど、ま、いっか^^;

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