2011-12-05

ようやく自転車に

天気が悪かったりあれこれ忙しかったりで一向に自転車に乗れなかったけれど、今日こそは、ということで9時に家を出て湘南に向かう。246をたくさん走る のがどうも気が進まず、今日は町田にまず向かい、町田街道で246へ。後は例によって大和から467で海をめざし11時を回って江ノ島到着。自転車がある ので、そうそう観光や散策、というわけにもいかず、それでも少し近辺をぶらぶらと流し、昼飯を思案する。回転寿司、というのが出かける前の考えだったのだ が、いつものことだけれど、いざ現地に行くと気分が変わってしまった。天気は絶好、遠く富士山もよく見える、ということで海岸通りを鎌倉方面へ。

目指すは稲村ガ崎。かつて「メイン」という有名なレストランがあったけれど、今は建物はそのままに、なんとかいう別な名前になっている。優に40年以上前 のこと、稲村ガ崎の海岸近いマンションに叔父が一人住んでいて、近所にちょっといいレストランがあるから行こうということで初めて行った。その後、30年 以上前の学生時代には、何かといえば遊びに行ったあたりで、いろいろと面白いのや不思議なのや思い出も少なくない。そんなことを少し考えもしたけれど、何 よりこの店のいいところは海がよくみえること。特にこんな日は富士山まで加わって、なかなかの贅沢ぶりなのだ。
内容価格の設定がちょっと微妙なランチをやめて、ビーフシチューとパンを頼んだら、大人っぽくてとびきり魅力的なギャルソンヌ(たぶん何年か前に行った 時にもいた人)にちょっと不思議な顔をされたけれど、そんなことはおかまいなしに、シチューとパンを貪り食い、満足する。見渡せば客席は平日の昼間にして は結構埋まっているものの、何といっても年齢層が高い。

件の叔父はその後、鎌倉から小田原に移り住み、先年、不慮の死を遂げてしまった。幼い自分にピアノの手ほどきを、たぶん面白半分にしてくれた井口愛子門下 の素人ピアニスト、後に独学オルガニストにしてディレッタント蕎麦打ち。何かと独善的で些か浅薄な毒舌を吐く、それでも料理や音楽、美術にちょっとした意 見をもつ大学教授で、自分にとっては大きな影響を受けた「母方の叔父」であった。晩年、あれほど好きだったグレン・グールドを悪く言っていたそうだが、そ れは、いけないよ・・・。

別にそんな意識はなかったんだけれど、稲村ガ崎に向かったのはそんなことを思い出したくなっていたからかもしれない。

往復100キロ弱。15時30分過ぎに家に帰りついたら、急に眠くなった。

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