2010-05-07

うっかり読んでしまった

息子が家に放置していった「新宿鮫」。最近ちょいハマりでちぼちと読んでいる。
大沢在昌という人はマニアが昂じて作家になった人だけど、それはそれとして、プロの書き手としての高い技量を持っているから、作品はどれも、それなりに読めてしまう。
「アルバイト探偵」でさえ、である。否、アルバイト探偵は充分によくできてて面白いけどね。
で、その「アルバイト」、あ、まだ読んでないのがあった。読もうかな・・・と本屋で探していて何となく(うっかり)買ってしまったのが「銀座探偵局」。
面白いことは面白い短編集なんだけど、全編の雰囲気が、たぶん意図的に古めかしく作られていて、何だか「昭和軽薄体」とか野坂昭如「真夜中のマリア」位まで遡ってしまうような昭和の雰囲気さえ・・・。
時代背景はバブルなんだけど、もしかしてバブルは70年安保前夜と直結可能なのかも。

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