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2012-01-07

パスタを食していろいろ考えた話

昨日からやっと働き始めたばかりなのに、今日はお休み。あいすみません、世間の皆様。そんなだらだらしている人の日記「みたいなもの」を書いてみます。

休みとはいえ、いつもの事ながら「なにやかにや」とあって仕事場に自転車で往復。浅間記念館からお借りして昨年末まで展示していたライラック・ランサー、先方から引き取りに来ていただくという、まったくもって申し訳ない有難いお話で、本当に感謝。もっとよくよく見ておけばよかったけれど、後の祭り。いろいろな工業製品のデザインの中でもモーターサイクルは特に「ごまかしの利かない」ものぢゃないかと思う。DP90も見たかったな。関西に良い状態のものが生存している由。いつか、どこかで、是非見てみたい。

午後遅くならないうちに、寒風の中、多摩川土手を走って帰宅。この間からどうもRDの調子がおかしい。がつっと踏み込んだ時に、異音と一齣ずれたような感覚がある。ここまで駆動系は一切部品交換なしで2万キロ走ったから、チェーンも伸び多少は草臥れてきたんだろうか。シフトに関するワイヤーの調整は、自分に出きるだけのことはやったつもりで、事実、上げても下げてもスムーズそのもの。とはいえ、どこかに問題があるので、次の休みにじっくりと追求することにしたい。
帰宅してみると『相棒』の比較的珍しい二話、小松政夫が仕立て屋のやつと、女性監察官が杉下右京をターゲットにするやつをやっていた。小松政夫の最後のシーンからついつい見てしまう。もっともこの仕立屋のシーン等々については、かつて引退した本職職人と話したことがあり、そのDさんによれば「よくできてはいるけれど、ちょっと違う」んだそう。ただし、杉下右京の毎回のスーツ選択には玄人にはわかる工夫があれこれとあるとか。

すっかり隅まで知っているドラマをまたまた眺めてだらだらと過ごしてから、夕食ついでに新宿にDVテープを仕入れに出かけることに。80分テープも10本セットで売ってると良いのに・・・。60分なら225円/1本なのが80分だと急に3倍以上の値になる。もっとも、ヨドバシカメラでの扱いをみても、早 晩、DVはほとんど使われなくなるのだろう。世界のどこかではC-VHSが今でも使われているそうだが、そのC-VHSのダビングがこれらDVテープの使い道。
夫婦そろって新宿での食事はどうも苦手。パリ4区くらいしか思い当たらず、渋谷へ。マークシティのLa casa di Nao がちょっと前から気になっていたので、そこに入ってみる。博多に本店のある店だそうで、ちょっと『バンビーノ』を思い出したりする。おりしもオーナーシェフ氏の姿も店内に。ワインがグラス売りハウスワインかやや高めのボトルか、というのにまず、ちょっとがっかり。せめてハウスワインはデキャンタで売ってくれないかな。前菜4種の盛り合わせはまずまず。ニョッキのゴルゴンゾーラもポモドーロもそこそこうまい。チーズをけちらないところも良い。もっとも大変よくできていたニョッキに対して、ポモドーロは些かクチーナから我々の席までの距離か時間が長すぎたようだけれど。

隣のテーブルの結婚間近カップル(観察と盗み聞きの結果です)がピッツァを頼んでいて、これもおいしそうだった。もしかするとベストバイかな?ちなみにこのカップルの男性の方は「タバスコを」と所望していた@@;。若いのにいまどき珍しい奴だ。彼女に馬鹿にされ ないとよいのだが。
と、料理そのものはまあまあなのだが、接客がどうにもこうにも。すべてのサービスのタイミングがおかしく、ぎくしゃくとしている。食べ終わった皿をあっという間に取り上げに来るのは不愉快を通り越して、どこでみてたんだろう的な、「とんき」のキャベツおかわり、みたいな感じで笑っちゃいそう。最初からパルメザン入りのオーリオを置くのなら、パンはもっと早くもってきて、おかわりもすすめるべきだ。ワインのお代わりや追加の料理やデザートをやけにすすめるのは、典型的な「家賃が高い」状態のあらわれだから、やればやるほど貧乏ったらしく逆効果なのがわからないかな~。一人断ったのにもう一人来たのにはちょっと驚いた。インドじゃないんだから。なかなか押し出しのいい黒服はじめ、スタッフはほとんど教育を受けていないようで、正直可哀相だ。一皮剥くとうまくいっていない店なんだろうな、などと本家家政婦みたいなことを言いたくなる。

日曜日に自らカウンターに入ってラーメンをつくるN社長にでも叱ってもらって、ピッツァだけに絞るのが生き残りの道かもしれないし、プリフィックスだけに絞り込みたいのなら、そうした上で魅力を考えるべき。な~んて、客というものは我が儘な上に生意気なものだ。いつも思うことだけれど。
二度と行きたくない、というより、別に酷くまずいわけでもないので、今後どうなってしまうのか、面白いのでまた見てみたい、という感じの店だ。

2011-12-29

深夜食堂とスカルラッティ

ここのところ、『傷だらけの天使』を録画して夜中に見たりしている。

目黒の某洋食屋で二三度見かけたショーケンは、頭の狂った元アイドル然としていて、何 かの企画に引っ張り出そうとする(らしい)怪しい若い奴に、いろいろ言ってる中身はともかく、何だか妙に物悲しかった。一番最初に目撃したとき、あ、ショーケンだと思って顔をみたら、こちらを見返してきた目つきにも嫌なものがあった。と、まあそれはともかく、『傷だらけの・・・』のときのショーケンは間違いなく格好よかったし、フィルム映えのするスタアであったから、この再放送はおおいに楽しい。

時代のせいもあるのだろうが、映像には力があるし、毎回めちゃくちゃなストーリーも、岸田今日子の色気も、岸田森の怪演も、何もかもが今なお新鮮で面白い。水谷豊はこの作品と『青春の殺人者』で子役から俳優になったのかもしれないなどとも思うし、ゲストの元錠前屋ちんぴら小松政夫とのからみなど、後の『相棒』での刑事と仕立て屋の芝居とあわせると感慨深いものがあったりもする。この小松政夫にかぎらず、毎回のゲストもなかなか豪華で、元印刷工偽札づくり有島一郎が包丁を振り回してやくざに殺される、などという珍しいシーンも面白い。

そして、やはりこのシリーズの最大の功労者(?)のひとつとして、当時、実に新鮮で画期的だったテーマ曲や挿入音楽を忘れることはできない。『太陽に吼えろ』や『相棒』の成功もまた、音楽の役割が大きい。ヒットしたドラマはテーマ曲はもちろんさまざまなシーンに入る劇伴が例外なくよくできている。一回限りのチョイスをすればよい映画や舞台とはまた違い、ドラマの劇伴は使いまわしが多いから、どんなアレンジのどれが来るか、はドラマの構造を明らかにする役割さえ果たす重要なもので、その出来栄えこそ、実はドラマを支えていると言っても過言ではない。クインシー・ジョーンズのやったいくつかの名作なども思い浮かぶ。
という話の続きとしては変かもしれないけれど・・・

ついさっき『深夜食堂』を録画で見た。オダギリジョー(ちゃんと韓国人にもサインしてやれよ^^;)と黒谷友香がゲストの最終話。ふたりのへぼ演技、とりわけ子役にも劣る黒谷の拙さは興をそぐこと夥しく(ふたりともシャシンでは良さがでるんだけどね)、一方リリーフランキーの良さは相変わらず半端ではない、などということはとりあえず脇において、これの場合は一回限りのチョイス(だろう)のスカルラッティのソナタがそれ自体として魅力的だった。タイトルロールで確認するとK.208で、そのあたりのものなら30年くらい前に結構譜面を見ているはずなのだけれどすっかり記憶になかった。早速楽譜をみて音をひろうと、やさしそうでいて、やはりなかなか知略に富んでいて面白い。スカルラッティとしては珍しいゆっくりしたテンポがもともと意図されていて、奇妙にしみじみとした味わいのある一品だ。それにしても初見が利かなくなっていてショックだな~、もっと鍵盤にさわらないといけません。ことのついでに、『深夜食堂』なんだから、いくら映像化とはいえ、食堂主人の見ない、知らない部分を描写するのは如何なものか、とちょっと八つ当たりしておきます。

2011-11-24

調子が悪い相棒

楽しみにしていたシーズン10なのに、何だか不調のまま進んでいる。
各エピソードそのものは、致命的な不出来とまでは言えないのだが、脚本の責任が大きいのだろうか、出来栄えはどうも今ひとつだ。例えば最近のものでは世間でも不評だった研ナオコが出た回。

プロットそのものはまあまあで、過去にもこの程度のプロットからそれなりに面白くなったエピソードは少なくないように思う。ただ、今シリーズにどうも通底 している、タメのない薄さ、みたいなものが顕著で、やはり出来栄えは薄味だった。これは沢山の人が指摘していることだけれど、とにかく研ナオコが歌も演技 も下手で、どうにもこうにも興をそぐ。いくらなんでもあの「サマータイム」はないだろうし、どう見ても伝説的ジャズ歌手じゃなくて、呂律の回らない婆ジャ ンキー(・・・つまり本人?)としか見えなかった。

流れで言えば、もっとゆっくりと研ナオコ犯人説の証明にアプローチし、ようやく準備が整ったところで、最後にささいなきっかけから(ア・プリオリに与えら れた条件からじゃなくてね^^;)真犯人へとずらされる、という必要があり、それだけがこの脆弱なプロットを面白くする道だったと思う。研ナオコが決定的 に脚を引っ張っていたとはいえ、もう少し何とかなったはずなのにな~という感が強く残念。

「相棒」の面白さは、物語内にきちんと世界が構築されていて、それゆえ、「テレビドラマ」としての多様なアプローチが可能になり、例えプロットやトリック は破綻していても、元来が荒唐無稽と知っていても、それでもある種の説得力を持ち得る、その世界の実在を信じられる、というところだと思うのだが、どうも シリーズ10は、これまでに培われた「実在感」は、損なわれるばかりで、まったく生かされていないように思う。

「小野田さん」や「花の里」の不在も大きい。前者は「警察と特命係と杉下右京」の歴史にいつも注意を向けさせ、いわば通時的な実在感の「証拠」の役割を担 い、後者は事件について知らない「たまきさん」、彼女と右京さんたちの会話によって、物語外にいる自分との間に共時的な実在感の契機が与えられていた、と 見ることができるかもしれない。特にいろいろな都合で後者が強引に取り去られてしまったのは大きな損失だ。また、これは前者に関わることだが、警察の自己 保存の機構と、ちょっと頭のおかしい杉下右京の正義があれこれと齟齬をきたすような部分も弱まってしまい、何だか偉そうにする変な刑事があまり頭を使わず に、予定調和で事件を「処理」しているように見えてしまうのが期待外れだ。このまま行ってしまうのだとすると(たぶんそうなのだろう)、噂どおりに最終シ リーズということになるだろうが、何だかそれならやらない方が良かったような気もする。

2011-11-05

間違った日に仕事に行った話

タイトルどおりであります。

わが社は土日のどちらか出勤が原則なのだが、昨日帰りがけにホワイトボードを見ると翌日、つまり今日は出勤のようだ。となると 出勤することになる→それが間違い、という流れで、随分早く帰ってきた。帰りがけに寄り道してちょっとだけ地元の明日のイベント準備のお手伝い。30点あまりの写真の簡単な展示で、こういうことなら簡単で多少は喜ばれるので・・・。

夕刻、同じイベントの準備でやたらに飯をとぎ手が草臥れた細君と、新百合ヶ丘に食事に出る。近頃、わりに気に入っている安くない回転寿司をめざすも土曜と あって家族連れが行列で、初めての店、「asao grill」へ。グリル料理が売りのちょっと微妙にアメリカ風のダイナーは料理もサービスもまずまず。ハウスワインはもちろん「キャラフォーニアン」で、 かなり細身、というより薄手だが、飲みやすくて肉にはなかなか良い。注文は、このワインをキャラフェでもらい、ほかにシーザーサラダ、アボカドのカルパッ チョ、ミネストローネ、そして焼け目のついてるハンバーグとステーキ。味はとりたててどうというほどではないけれど、リーズナブルで感じもいいので、また 行こう。年配常連二人と我々を除き、若いカップルがぽつりぽつりと来る。こういう店もあるんだな。

夜は珍しくチャンネルを変えず単発の「火車」をみる。淡々と丁寧なつくりで、キャストもまずまず、いい感じのドラマだった。原作は面白いので、きちんとや りさえすれば見るに耐えるものになるといういい見本。上川隆也も寺脇康文もそこそこで、金田明夫や笹野高史が顔を見せ、子役はやたらに達者だし美保純、藤 真利子や茅島成美ら女優さんたちも良かった。目を引いたのは高橋一生。この人はもしかすると本物になるかもしれない。ゴリに栃木県人はいかにも無理だがご 愛嬌、おいしい役回り。逆に井上和香はいい雰囲気をもってるのだが、今回は上っ滑りでまったく駄目。芝居は何も出来ないのだからもっと一生懸命やってください。

と、まあ、今日は普通に日記を書いてみました。

2011-10-25

カリテプリって何だ?

Qualitetprix=カリテプリ、という言い方があるということを最近になってようやく知った。英語で言えばクオリティープライスですな。

一口で言えば値段の割りにいい、というわけで、値段の割においしい安ワインなんかについて言う言葉だそうだ。家ではハイボールとワインしか飲まなくなって しまい、ワインは高いものは近くのスーパーにない(あっても買うのは馬鹿馬鹿しいようなものしかない・・・)ので、あ、いつも飲んでるような奴のことなん だな~。

ところで、800円以下くらいのワインになるとコルク栓ではないスクリュウキャップのものも多くなり、時にはコルクのようでコルクでない、ちょっと不気味 な素材の栓がしてあることも。気のせいなのか、そうでないのか、やはりコルク栓のものは、不断の変化を続けるワインであり、スクリュウキャップのものの多 くは、ワインという名の飲料が瓶詰めされスナップショット化されている感じ・・・。前者は時には栓を開けてから15分後に実力を発揮したりするのだけれ ど、後者はなんだかスタティックな感じ、とでも言えばいいのか。もちろんそうじゃない奴もあるのですが。

おお、これって結構いろんなものについて言えるのかもしれない。例えば役者の演技。芸達者なんて言われている「ベテラン俳優」に、なんと本物のワインじゃ ない(本物のワインが必ずしもおいしい訳ぢゃあないけれど・・・)、ワイン風味飲料の多いことか。ま、そんな理由で津川雅彦の出ている「相棒」は、見るに 耐えない。